【糴】 22画 米(16) 1級
[音] | テキ |
[訓] | かう |
かいよね | |
いりよね |
《意味》
米を物色して買い入れる。また、そのこと。かいよね。
「糶」
【糴取】せどり
同業者間の売買の仲介をして手数料を取ること。また、その人。
「競取」「糶取」とも書く。
【糴糶】てきちょう
米など穀物の売買。
「糶糴」
【糶糴】ちょうてき
米など穀物の売買。
「糴糶」
【糶糴斂散】ちょうてきれんさん
豊作の年には政府が米を買いあげ、凶作の年に安く売ること。
「糶」は米を売り出すこと。「糴」は米を買い入れること。「斂」は収める、集める、「散」は配る意。
《字源》
声符は「翟(てき)」
「入+米+翟(=擢:抜き出す)」で、よい米をえらびとって買い入れること。
《字体》
「翟」の部分は「」と「」に従う形が漢隷の頃より主流で、「」に従う字体はほとんど認められない。
「」に従う字体は、清の『康煕字典』特有の説文篆文準拠の字体。
同じく説文篆文準拠の正字好きの唐の顔真卿でさえ、「」に従う字体で書いている(『干禄字書』)。